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完成現場とは違って建築途中の現場は色々な業者さんが
出入りしてとても活気が有ります。
そんな建築現場では様々な業界用語もたくさん飛び交う場所でもあります。
実は建築業界の用語はなかなか面白いものが多いのです。
例えば
●ラーメン
分かりますか?もちろん食べるラーメンではありません。
ラーメンというのは構造物の部材間の結合が剛接合されている骨組みの事で
コンクリート住宅やマンションなどに多く用いられている工法です。
●羊羹(ようかん)
煉瓦を縦に切る事をようかんを切ると呼びます。
●馬
これは説明が難しいのですが、大工さんが使う作業用の台みたいなもので、
柱をこの上に乗せてカンナで削ったりする時の台、と言ったらイメージしやすいでしょうか?
この他にも面白い建築用語はたくさんありますので、
色々調べてみると良い暇つぶしになるかもしれませんよ。
今日も工事現場で職人さんが大声でこんな事を叫んでいました。
「お~いネコ!ネコどこ行った?」
皆さんこれ意味分かりますか?
まさかペットの猫を現場に連れてきて逃げちゃったわけではありませんよ(^-^)
ネコとは手押し車の事です。
でも何でネコと言うのかは私も分かりません・・。
どなたか調べて教えて下さい(^_-)-☆
新築現場の小さな缶。
これはゴミでも忘れ物でも御座いません。
実は新築の現場には必ずと言っていほどこのような缶が
置きっぱなしになっているのです。
はて?その中身はと言うと。外壁塗料の余りなのです。
何故こんなところに置かれているかと言うと。
完成後に何かの不注意で色が剥がれてしまったり。
キズが付いて補修をする際にこの塗料を使うのです。
外壁の塗装剤は何色かの色を配合して作られているので
再度その色を作る為には大量の塗料を配合して作り直さなければなりません。
小さな傷の為に大量の塗料を無駄にするのは不経済ですよね。
そんなキズ補修が必要になった時に、この小さな缶に取っておいた塗料を使うと言う訳です。
もし新築住宅を購入された時にこの缶があったら、しばらく生活に慣れるまでは
捨てずに取って置くと安心かも知れませんね。
結構自転車や車などの出し入れの際にキズを付けてしまった!
なんて事がありますから。
その時はこの塗料で塗り塗りして下さいね。
乾燥次期を迎えると木造住宅にちょっとした異変が起きやすいのです。
それは木材が乾燥し伸縮作用が原因で
「ピッシ!ピッシ!」という木の割れるような音がする事があります。
住宅建材は元々水分を多く含んでいます。
製材直後の木で含水率は60%程度あると思われます。
最近ではKD材と言われる含水率を下げた建築用の乾燥木材がなくなってきたようです。
そんな乾燥材(KD材)であっても含水率は15~25%程は残っているので
冬の乾燥時期を迎えると天井裏や床下で「ピッシ!」という音がすることがあるのです。
以前その音を聞いたお客様が、家のの中に誰かいると勘違いして警察を呼んでしまった方がおりました。
これホントにあった事実です。(^_^;)
特に新築の木造住宅ではこのような音が、これからなるかもしれませんが
泥棒でも幽霊でもありませんからどうぞご安心ください。
ここ最近の新しい住宅では、室内ドアの下に1cmほどの隙間が空いているのをご存知でしょうか?
先日も現地立会いでお客様とこのお話が出ました。
これは決して施工ミスではありません。
床とドアの隙間が空いている理由は、建築基準法にある
シックハウス対策により24時間換気強制的に行う事とされているのです。
その為、各居室の空気清浄を確保するためにわざとあけてあるんですね。
お分かりいただけました?
稀に施工ミスでは?
というお問い合わせを頂く事がありますが違います。
皆様が健康的な生活をして頂くための施工です。
ご安心ください。
先日のご案内の中古戸建てで、床下の確認を行ったところ、
何やら湿気を感じたので、白蟻調査の立ち合いに行ってきます。
立地的には住宅街の中の一軒家です。
ただ少し離れた所には白蟻が繁殖しやすい森林が、
広がっている為白蟻被害が気になったのです。
その為事前に白蟻業者へ調査を依頼した次第です。
まだお申し込みを頂く前の段階ですが
お客様が安心してご検討頂けますよう
売主様の許可を頂き事前に調査を行えるように
手配させて頂きました。
調査費用が掛かるのでは?
とご心配される方も多いと思いますが
ご心配はいりいません!
実際白蟻の調査の段階では費用は掛かりません。
そして調査の被害状況もデジカメで証拠写真を 提示して頂けるので安心ですよ。
中古住宅をお考えの方は事前に白蟻調査を行い その調査報告確認しておくと安心ですよね。
『入居中の家って見ること出来るのですか?』
もちろん!ご覧になれます!
どれも一日でも早く売れてほしいと願って販売している物件ばかりです!
売主様と買主様のご内見希望日が会えばすぐにご覧になれます。
初めてお家を購入される方は賃貸に住んでる方が多いせいか
入居中の家は見られないと思う人が多いみたいですが、
売主様は首を長くして皆さんのお越しを待っています。
多くの売主さんは内覧予約が入れると朝早起きして!
家を綺麗に掃除したり!
ペットがいる場合ペットを誰かに預けたり散歩に行ってもらったり!
消臭剤を撒いたり!
部屋をエアコンで快適温度にしたり!
買い物や旅行を取りやめてもらったり!
少しでも多くの皆様に良く見て頂けるよう一生懸命努力される方が多いのです。
ですから・・。
ですから!
当日のキャンセルはとっても申し訳ないのです!
なにより売主様担当の仲介業者さんは、そのキャンセルの連絡の後 売主様にどれほど叱られ頭を下げお詫びをしているか・・。
場合によっては専任媒介契約を解除されるなんて事も・・・あります。
私もその経験があります。(-_-;)
入居中の家は家具や家電がそのままで、生活臭もあり 空家の物件よりも買主様にアピールするのが難しいのです。
だからこそ出来る限りの努力をしなければならないのです。
急な事故や病気お仕事などでどうしても都合が悪く内覧が 出来なくなる事は誰にでもあると思います。
たかが1件の家の内覧を断るだけの事。 でもその影でこのような努力がされている事を分かって頂きたく 今日はこのようなことを書かせていただきました。(^_^;)
少しでも売主様のお気持ちをお分かりになった上で お家を見るとまた少し見方が変わるかもしれませんね。
落札された同業者の方から、そこの家がいくらで売れるかを査定してほしいとの依頼を受けた時の話です。
その家には今でも以前の所有者が住んでいるらしく、落札はしたものの家の中をまだ一度も見ていないというのです。
一体今現在どんな人がそこに住んでいるのかも全く分からないそうです。
まずは家の中を見て来てから結果を教えて欲しいという事です。
競売物件で注意しないといけないところは、落札した物件に占有者という元の所有者や、賃借人または債権者を名乗る者などが住み込んでしまっている場合です!
どんな人がいるのか分からない為、これが結構怖かったりします!
でも、頼まれた以上は断る訳にもいきませんので!
私は車を走らせてその家へ向かいました。
プロとしてここはどんな事があっても家の内見をさせてもらわなくてはいけません。
そして10分足らずでその物件に到着しました。
まずはどんな居住者がいるか!
ドアが開いた瞬間察知しなくては!
その後は手際よく家の中がどれ位荒れているのか。
荷物がどれほどあるのか。
強制執行になった時にはどれほどのゴミが出るのか・・・・等々
チェックする事は山ほどあります。
多少緊張していた私は、ふ~っと深呼吸をしてから気合を入れてドアのチャイム鳴らしました。
「ピンポ~ン」
「は~いっ」と少し弱々しい声で玄関から出てきたのは70歳後半位のお爺さん。
私はここに来た理由を説明して家の中を見せてほしいとお願いをしました。
しかし、そのお爺さんは病気の人が寝ているから駄目と言うのです。
予想した通りでした。
何かしらの理由を盾に内見を拒むだろうなとそう思ってましたので!
予想どうりの展開でした。
私は内見を拒む言い訳だと思いその後も説得を続けました。
ようやくお爺さんは私の説得に応じ、やっと家の中に入る事を了解してくれました。
内心こうゆう仕事は自分に向いていないな~と思いつつも・・・・
とにかく頼まれた以上はしっかり仕事をしなければ!
そう自分に言い聞かせてその家の中へと入っていきました。
しかし、そこで私は言葉を失いました!
私がそこで目にしたものは・・・・・
病院で使われているベットに横たわるお婆さん。
私の声にも一切反応せず・・・・動く事も無ければ、しゃべる事もなく・・・
ただ部屋の天井をじっと見つめているだけです。
しかも、お婆さんの体には太いチューブがつながれていました・・・。
「ご飯も食べる事が出来ず、しゃべる事も出来ず、毎日ずっとこうしているだけなんです!」と、
お爺さんが私に話しかけてきました。
私はさっきまで、このお爺さんが嘘言っているんだと思い込んでいました・・・・
しかし、お爺さんが言っていた事が本当だった事に、罪悪感みたいな何とも言えない気持ちになってしまったのです・・・
本来、私の使命はここの家の調査と価格の査定のみ、落札した売主へそれを伝えれば良い事なんです。
それさえすれば後は何も見なかった事に・・・
早くここを立ち去ればそれで終わりのはずだったのですが。
このままだとお爺さんも、寝たきりの お婆さんも、強制的にここを追い出されてしまうのです・・・
そうなったら・・・・あのお婆さんはどうなってしまうのか・・・・
お爺さんは私にまた話しかけてきました
「私たちはどこに行けばいいんですか?」
え?私にそんな事を聞かれても・・・
<早く次の住む場所を見つけて引越しの準備をした方がいいとおもいます・・・>と応えました。
するとお爺さんはその場にしゃがみ込み
「そんな事言っても、婆さんがこんな状態で一時も離れる事が出来ないし・・・無理です。」と涙ぐんで話しています。
私はここに来た事を物凄く後悔しました!
それに競売物件って言うのは、そんなに甘いものではありません。
競売で落札した方は、その物件に利益を上乗せして高く売るのが目的ですから!
たとえどんな事情があろうとも、きっとこのお爺さんもお婆さんも追い出されるに違いない・・・
そうなったら・・・
脳裏に浮かんだのは最悪の事態だったのです!
私は決めました!
駄目かもしれない、でも話すだけ話してみよう!
落札した会社の社長へこの事情を話して見る事にしました。
この物件から手を引きましょうって!
私はその事を社長へ一部始終話をして、返事は後日するという事になりました。
数日後。
その会社の社長から連絡が入りました!
その答えは・・・・
「この物件から手は引かない!」でした・・・
目の前が真っ暗になりました・・・
駄目だったか・・・分かってもらえなかった。
その後も社長は話を続けました。
「この物件から手を引くという事は、次の2番手の競落人に権利が渡ってしまうってことなんだよ。」
「もしそうなったら、次の権利者に確実にあの二人は追い出されるぞ。」
え?と言う事は?
「ここは落札はするけれども転売しないよ。そんな事情を聞いたら私だって何もできないよ」
「少しだけ賃料をもらってこのままずっと住んで貰っていいよ。」
「と言う訳だから賃貸契約書の準備を宜しく頼んだよ」
あ~やった~!!
お爺ちゃんも、お婆ちゃんも今の家を出ていかずに済みました!
これで私も一安心です。
しかし、これからもずっとお婆さんの介護を見続けるあのお爺さんには、安息の日は訪れないかもしれません。
でも、ずっと住み慣れた家を離れずに済んだことで、少しでもお二人の力になれれば幸いです。
きっとお婆ちゃんも心の中で喜んで貰えたことを信じてます。
これからも決して楽ではない日々が続くと思いますが、二人の絆だけはなくさないように頑張って頂きたいです。
完